ビデオテクニカ株式会社 代表取締役社長 住谷 健 様
ビデオテクニカはハイエンドなセキュリティシステムの設計・インテグレーション・機器の販売をシステムとして卸売する会社です。大規模なシステムや高難度なセキュリティシステムを、より簡単に使いやすく、より安価に提供している会社です。セキュリティ分野に限らずに、幅広い業界で映像を活用してお客様の困りごとに対して提案をしております。特に、運用において強く課題を感じられているユーザー様から高く評価をいただいています。
最大の問題は、ハードウエアには寿命があり壊れてしまうことです。アムニモの製品は故障が少なく、万が一壊れてもその対策をしているため、故障の際も大きなトラブルにはなりにくいのが特長です。壊れづらく，壊れてもその対策が機械にされている、という機械はそうそうないので、大変貴重だと思います。
さらに、遠隔から故障に対する対応が可能であるため、現場に人を派遣する回数を最小化し、保守・運用にかかる人件費を抑制できます。運用コストのうち大きな割合を占める人件費を抑制できることにメリットを感じています。
製品を設計する際は、設計時点でのテクノロジーで設計するため、製品を長く使っているとテクノロジーの進化にハードウエアが追いつけない場合があります。そのため、高品質であること、特に使っているCPUが高性能で高い信頼性をもっていることが非常に重要です。これにより、発売から時間が経過したのちに新機能を追加しても、余裕を持って対応できます。アムニモの製品はこの観点でしっかり設計されていて、販売した時がピークではなく、発売後5～10年経ちテクノロジーが進歩しても、陳腐化しない設計となっています。その結果、必然的に製品寿命は長くなり、入れ替え等のコストを考えた際、長期的にはコスト削減につながっていると思います。
高い耐環境性が求められる場所、つまり屋外をメインターゲットにしています。以前、社内で屋外対応の同じ様な製品を開発していた時もありましたが、なかなかうまく行きませんでした。そのため、アムニモの製品には大きく期待をしています。製品の特長である高耐久性・高信頼性が活きる、ミッションクリティカルなシステムで、かつ屋外で長期間利用をすることを想定しています。
また、屋外で使う場合にはケーブル、つまり配線の問題が非常に大きく、製品よりも工事費が高くなってしまうこともしばしばあります。こういった際に無線でデータを送信できると大変便利です。さらに、今まで培ってこられた通信技術がありますので、例えばSIMカードへの対応などに関しても、安心して使えると思っています。
取締役の小嶋さんとは2016年からのお付き合いになりますが、その当時から小嶋さん含めた開発チームの技術力の高さは大変高く評価しています。特に、製品を作るときの設計の思想に大変感動しました。
それから、我々やお客様からの要望や声に対し、柔軟に対応いただいてきた経緯もあります。高い技術力を存分に生かし、今後ともパートナーやお客様からのフィードバックを製品開発に活かしていただきたいです。
それから、親会社である横河電機様との連携にも期待しています。技術は日々進化していて、常にその進化に対応し続けることが大変重要です。今回は、横河電機様の支援の下、製品の品質維持はもちろんのこと、常に開発が止まらずに、最先端で進化していくことを期待しています。今後とも、テクノロジーは進化し続けるので、パートナーやユーザーからの声を反映させるためにも、新技術を新製品や製品改良に活かしてほしいです。
セキュリティにおける今までの監視カメラシステムは「パッシブ」、つまり事件や事故が起きたときに、後から過去の映像を調べるといった形が基本でした。しかし、今後は画像をAIで解析し、「何かが起きたらすぐに分かる」や「起きる前に分かる」といった「アクティブ」や「プロアクティブ」の世界に入ってきます。そうすると、画像の世界において、画像解析の機能を取り込むことが必須となってきます。例えば、ビデオテクニカで扱っているNx Witness※はそういった画像解析に対して、非常にオープンなAPIを持っていて、簡単に連動できます。アムニモでも、AIチップが搭載可能なエッジゲートウェイを開発されていると聞いています。それによって他社との差別化を図り、共に市場の中でプレゼンスを高めていきたいと思っています。
※Nx Witness : Network Optix社が開発する、監視カメラで撮影した映像を保存、管理するためのシステム「VMS」の一種
