水位計・導入事例 #07
“決め手は、電源工事が不要な点。
水位の変化は作業の中止判断や従事者の安全を確保するうえで、とても重要。
いつ、どこにいても現場の水位状況をリアルタイムに知ることができるのは、とても安心。
水位計による遠隔監視は、現場管理の負担軽減と安全にも寄与している。”
—— 株式会社北條組 土木事業本部 土木第三課 工事長 丸山憲志 様
激甚化する豪雨災害。豪雨によって急激に水位が上昇し、河川氾濫による大規模な水害が多発しています。水位の上昇を早期に察知して、水害リスクの危険度の高まりを判断し、様々な対応が求められています。大規模河川や中小河川を問わず、その対応は必要で、河川を管理する国や自治体以外にも、河川工事の現場でもそれは同じです。
2019年の台風19号で堤防が決壊した長野市穂保地区の千曲川。その復旧工事で、長野県を中心に土木・建築工事を営む株式会社北條組様は、アムニモの「簡易無線水位計測サービス」を導入しました。
同現場は、台風災害で被害を受けた低水護岸の本復旧工事。常に水が流れる低水敷でクレーンを使ってコンクリートブロックで補強する工事です。工事作業現場の上流箇所の水位を監視し、作業の中止判断や現場作業員の安全対策として利用しています。
増水によって水位の上昇の恐れがある際に、河川の工事現場に設置した従来型の測定定規を確認しにいくのは危険が伴いました。そのため水位の遠隔監視システムの導入はこれまでも検討してきましたが、従来の水位計は設置費用も高く、簡単に導入できませんでした。また、河川の現場では電源の確保が難しいという課題もありました。
アムニモの水位計は、月3万円~の月額料金でスタートできる低コストに加え、最大の決め手は電源工事が不要な点でした。
水位の監視は、現場上流約50mの場所に、センサーと計測データの送信設備を設置し、現場事務所のパソコンやスマートフォンで水位の状況を確認しています。河川敷の高さを「0m」として、その20cm下を危険水位、さらに50cm下を警戒水位として監視しています。水位が危険水位に達するとアラートメールが送信されるように設定しています。
いつ、どこにいても現場の水位状況をリアルタイムで確認できるのは、とても安心。
そして、水位の変化は作業の中止判断や現場作業員の安全を確保するうえで、とても重要です。水位の遠隔監視を導入したことにより、現場管理の負担軽減と安全にも寄与していると感じています。