利用シーン #03

踏切の遠隔監視
~厳しい環境下でも安定的に稼働し、踏切の安全な運用を支えます~

<概要>

踏切には様々な装置・設備が設置されており、異常動作や問題を検知した際には、運転指令所や主要駅務室、信号区事務所等に自動で連絡がされています。近年では、このような踏切設備のより高度な遠隔監視が進められており、現場の様子を確認するカメラの設置や、異常時のデータをインターネット経由で遠隔地から取得することで、復旧作業を効率化する等の動きが広がっています。

踏切イメージ

<課題>駆け付け工数の発生と厳しい設置環境

踏切に異常が発生した際、原因の究明に時間が掛かってしまうことや、踏切周辺のノイズ発生や不安定な電源が原因で遠隔監視のシステムが安定的に稼働しないことが課題となっていました。

1、異常発生時に履歴を取得するため駆け付け対応が必要

踏切設備に異常動作や問題が検知された際、異常の第一報は確認できても、現場に駆け付けなければ状況把握や故障原因の確認ができないケースが多くあります。そのため、現地での現物確認となり、工具手配、修理補修用の部品手配に無駄な時間が発生し、作業効率が悪くなるという課題があります。また、状況が全く分からず優先順位付けも難しいため、急いで駆け付けたものの、詳しく確認してみると急ぎの対応が必要なかったといったケースもあります。

2、ノイズ発生や電源が不安定なことにより、機器の稼働が不安定

踏切周辺は電車が走行する関係でノイズの発生や、大きな負荷変動による電源電圧の変動が多発し、電源供給が不安定になることがあります。そのため、瞬停(瞬間停電)の影響で一時的にシステムが停止してしまうことが問題となる場合があります。

3、異常・問題発生の報知を限られた場所でしか確認できない

踏切設備の異常動作・問題が検知されると、指令所・主要駅務室・信号区事務所に報知されます。しかし、登録されていない箇所や現場作業員の端末等には通知されず、情報共有に時間がかかる場合もあります。

4、踏切のリアルタイム映像を簡単に見られない

踏切の映像監視は、厳しい環境下での設置という観点から、カメラ等の設置がなかなか進まないのが現状です。特にコストの関係から、人通りの少ない箇所の踏切ではカメラの設置をあきらめるケースもあります。

5、メンテナンスコストの発生

踏切が遠隔地に設置されているケースも多く、現場に駆け付けてのメンテナンスは手間もコストもかかります。特にデータを取り出す作業を現場に駆け付けなければ実施できないケースもあり、課題となっています。また、SDカードにデータを貯めている場合、SDカードには書き込み回数の上限がある関係上、データ(SDカード)が破損してしまうリスクが高くなります。

<アムニモの解決方法>厳しい環境下でも安定的に稼働し、踏切の安全運用を支えます

踏切監視システムイメージ

1、異常が発生した前後のリレーの動作履歴を遠隔操作により取得可能※

遠隔地から異常発生時の詳しい情報を取得可能であるため、保守区、指令所等での事前の情報収集・解析により、原因をある程度把握できます。これにより、現場に行く前に必要な工具や部品を準備でき、復旧の効率化が可能となります。また、状況がより詳細に分かるため、緊急度や優先度を正しく把握し、効率的な保守運用を実現できます。

※既存の踏切保安装置の情報をRS-232経由で取得できるため、既存の設備に後付けも可能です。

2、堅牢性の高い装置で安定稼働

ノイズの影響で通信環境が不安定になっても、データを装置側に貯める機能やSIMの高速切替え等の機能で、安定的にネットワークを活用したシステム運用ができます。また、製品に内蔵された電源バックアップ機構により、電源が不安定な箇所で起こりがちな瞬停(瞬間停電)が起こっても、安定的に動き続けることができます。

3、異常の知らせをスマホで確認

異常の知らせを決められた施設だけでなく、ネットワークを活用することで現場係員の端末等でも受け取ることができます。さらに、異常の情報等を作業員の端末で共有することで、運転指令所等で事前に把握された情報を現場と共有しながら作業を行うことができます。

4、故障時やリアルタイムのカメラ映像を遠隔確認

故障時の踏切映像やリアルタイム映像を、遠隔地から簡単な操作で確認可能なアプリケーションも活用できます。複数箇所の踏切映像を一括で閲覧することも可能で、操作性・視認性の高いシステムで効率的な運用監視を実現します。また、アムニモの製品には映像活用に必要な様々な機能が1つの装置にまとめて搭載されているので、複数の装置を組み合わせるよりも初期費用を安く抑え、さらに閉域通信網※の活用でランニングコストを抑えながら運用することができます。その結果、より多くの場所に設置することが予算的にも可能となります。

※モバイル通信網を活用したネットワーク構成も可能です。

5、メンテナンスの手間を最小限に

データをSDカードではなくSSDと呼ばれる大容量かつ映像情報の記録にも適した記憶装置に格納するため、データを取り出す作業やメモリの取り換え作業を最小化することができます。また、SSDはSDカードに比べて大容量のデータ保存に適した装置であるため、データ破損のリスクを低減し、信頼性の高いシステムを構築できます 。

鉄道関連施設:踏切イメージイラスト

※LTEゲートウェイの鉄道規格について
鉄道保安部品の振動試験方法 JIS-E-3014 2種、鉄道規格JIS-E-4031、5006に準拠予定