Working with Nx Witness
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Nx Witness とは

Nx Witness は、以下 4 つの主要なコンポーネントから構成される ビデオマネジメントシステム (VMS) です。

 

 

Nx Witness は、サーバーアプリケーションがカメラ等のデバイスを検出し、システムユーザーとデータを管理する独自のクライアントサーバー ハイブ アーキテクチャを備えています。

以下のクライアントアプリケーションにより、直感的な GUIGraphic User Interface でシステムにアクセスして管理できます。

 

 

サーバーアプリケーションでは、カメラからのビデオの取得と記録、ビデオアーカイブの保存と管理、および特定イベントの追跡と対応などが行えます。

クライアントアプリケーションは、ライブまたは録画ビデオの参照およびサーバーとカメラの管理に使用されます。

 

サーバー

 

[サーバー] アイコン

 

 [現在のサーバー] アイコン (右側にある小さなユーザーアウトラインは、現在接続しているサーバーを示します。)

 

本マニュアルにおいて「サーバー」は、 メディアサーバーアプリケーションまたはこれがインストールされるコンピューターを示します。

サーバーでは以下のことが実行できます。

 

  1. カメラからビデオストリームを取得します。

  2. カメラ設定を管理します。

  3. カメラから内部/外部ストレージ にビデオを記録します。

  4. モーション感知等のビデオの処理および分析をします。

  5. ユーザーデータベースとアクセスレベルを管理します。

  6. 特定のイベントを追跡し、それに対応します。

  7. 各種ハードウェアデバイス(NVRネットワークビデオレコーダー、I/O モジュール、ドアロック等) で操作します。

 

システム

 

[システム] アイコン

 

 [カメラ] アイコン

 

システムは、1 つ以上のサーバー、サーバーが接続するストリーミングデバイス ( IP カメラ 、I/O デバイス )、ストリーム ( RTSPTCP/IP ネットワーク上で音声や動画などのストリーミング伝送を行うための制御データの送受信をするプロトコル、HTTPWeb サーバと Web クライアントの間でデータの送受信を行うために用いられるプロトコル、UDPOSI 参照モデルのトランスポート層にあたるプロトコルでインターネット等で利用される。転送速度は高いが信頼性が低いという特徴がある )、ストレージ ( HDDハードディスク、外部記憶装置、NAS「Network Attached Storage」の略、「ネットワーク対応HDD」とも言われ、ネットワークに直接接続するHDDで、ファイルサーバーとして活用する専用機器のこと、DASDirect Attached Storage の略。一台のコンピュータにストレージを直接接続する接続形態のこと 等 )、および接続されているデスクトップ、モバイル、または ウェブ クライアントアプリケーションで構成されています。

 

複数のサーバーはシステムとしてまとめることができます。

例えば、下図のようにカメラが設置された場所が複数ある場合やカメラが多数あり 1 つのコンピューターで処理できない場合や、安定性向上を目的とする場合などにシステムをまとめます。

 

サーバー 1 台と複数クライアントの構成

複数サーバーとクライアント構成

サーバークライアント 1 体型構成

 

サーバーが 1 つだけの場合、サーバーとシステムはほぼ同等とみなすことができますが、システムに複数のサーバーが存在する場合は役割が異なるので注意が必要です。

 

システム内の各サーバーは、システム内の全てのカメラ、ユーザー、および設定に関する情報を共有します。

ただし、ビデオアーカイブはシステム内のサーバー間で共有されず、カメラが接続されるているサーバーにのみ保存されます。

 

そのため、更新や修復作業などでシステム内の 1 つのサーバーを新しいサーバーと交換する場合、すべてのシステム設定は保持されますが、特定のサーバーに記録されているビデオアーカイブは保持されません。

 

クライアント

 

  [クライアント] アイコン

 

クライアントアプリケーションはサーバーに接続して、システム内のカメラからライブまたは録画ビデオを表示できます。

また、クライアントはシステム、サーバー、およびカメラの設定管理に使用されます。

 

クライアントは異なる複数のサーバーに接続できますが、一度に接続できるのは 1 つのサーバーのみです。ただし、サーバーは任意の数の別のサーバーに常時接続できます。

そのため、クライアントがシステム内の 1 つのサーバーに接続した場合、クライアントはこのサーバーを経由してシステム全体 ( 他のすべてのサーバーとカメラ、システム設定、およびカメラ設定) にアクセスできます。

 

 

デスクトップクライアント

 

NxWitness のデスクトップクライアントは、Windows、MacOS、および Ubuntu Linux 上で使用できる多機能なアプリケーションです。

 

  1. 任意のサーバーに接続します。

  2. ライブストリームを表示します。

  3. 録画ビデオおよびローカルビデオファイルを再生します。

  4. 最大 64 本のビデオを同時に再生します。

  5. 高度なカメラ制御 ( PTZPTZ カメラ、または PTZ 機能とは、パン/チルト/ズーム機能を備え、遠隔で広い範囲の監視を１台ですることが可能なカメラまたはその機能のこと、2 方向オーディオ、I/O ポート等)。

  6. 組み込み ウェブ ブラウザー。

  7. カメラ、システム、およびサーバーの設定を管理します。

  8. イベントログおよびユーザー挙動ログを表示します。

 

モバイルクライアント

 

Android および iOS で使用できます。

 

  1. 任意のサーバーに接続します。

  2. ライブストリームを表示します。

  3. 録画ビデオを再生します。

  4. カメラ制御 ( PTZ 、2 方向オーディオ)。

  5. スマート検索をします。

 

ウェブ クライアント

 

「ウェブアドミン」とも呼ばれます。最新の ウェブ ブラウザーで開くことができます。

 

  1. サーバー固有。

  2. ライブストリームを表示します。

  3. 録画ビデオを再生します。

  4. 非常に限られた数のシステムとサーバーの設定の管理に使用できます。

 

ユーザー

 

  [ユーザー] アイコン

 

すべてのシステムには、アクセスを許可されたユーザーアカウントの一覧があり、アドミニストレーターの中には所有者権限を持つ特別なアドミニストレーターユーザーアカウントがあります。

システムにログイン出来るのはアドミニストレーターに追加されたユーザーです。

 

所有者とアドミニストレーターは、アドミニストレーター権限を他のユーザーに付与できます。所有者または他のアドミニストレーターは、ユーザーをシステムへ追加・削除できます。

 

権限の大きさ：所有者 > アドミニストレーター

 

 

クラウドユーザーは、Nx Cloud に接続されているすべてのサーバーにアクセスできます。(「Nx Cloud へのシステム接続」を参照。)

アドミニストレーターは、新規ユーザーの名前、パスワード、メールアドレス等を指定し、これらの値を管理できます。

 

各ユーザーは、システム内で異なる権限を持っています。

例えば、限定されたアクセス権を持つユーザーアカウントは、特定のサーバーを表示したり設定を変更できない場合がありますが、他のサーバーを使用してシステムにログインし、ビデオを表示できます。

 

システム内のすべての設定 にアクセスして、設定を編集または管理できる

限定された設定のみにアクセスできるか、まったく設定にアクセスできず、特定のカメラのみ表示できる

 

特定の人物が、複数のアカウントを持つこともできます。

例えば、異なるシステムにアクセスするために別のアカウントを、あるいは同じシステムでも異なるアクセス権が付与された別のアカウントを複数持つことができます。

「ユーザーの役割」機能を使用して、複数のユーザーに同じアクセス権一式を簡単に付与できます。

 

Nx Cloud

 

  [クラウド] アイコン

 

Nx Cloud は、Nx Witness の重要な仕組みの一つです。これは、インターネット上で利用できるクラウドサービスで、Nx Witness システム の一部の機能が利用できます。

Nx Cloud には、デフォルト機能の他に以下の機能があります。

 

  1. 一つのアカウントで複数のシステムにログインします。

  2. グローバル IP アドレスのないサーバーへインターネットを経由して接続します。

  3. ユーザーを招待してシステムに追加します。

 

クラウド機能にアクセスするには、システムがクラウドに接続していなければなりません。クラウドへ接続すると、(ローカルシステムではなく)クラウドシステムとなります。

クラウドアカウント

Nx Cloud を操作するには、クラウドアカウントを作成する必要があります。クラウドアカウントでは以下の操作ができます。

 

  1. 通常のユーザーアカウントと同じ方法でクラウドシステムにログインします。

  2. デスクトップおよびモバイルクライアントからクラウドシステムにログインします。

  3. クラウドポータルにログインします。

  4. Nx Cloud にシステムを接続します。

  5. メールアドレスを使用してパスワードを復元します。

 

クラウドアカウントを持つユーザーはクラウドユーザーとも呼ばれます。通常のアカウントまたはローカルアカウントを持つユーザーはローカルユーザーと呼ばれます。

ローカルアカウントはシステムに属しており、他の場所に移動したり、別のサービスで使用したりできません。

クラウドアカウントはどのシステムにも属していないため、システムアドミニストレーターは新規アカウントを作成できません。

システムアドミニストレーターはシステムへのクラウドアカウントの追加、およびクラウドアカントへの幾つかの権限付与のみ行えます。

名前やパスワード等、他すべての項目はクラウドアカウント所有者自身で行います。

以下の図では、ユーザー1 からユーザー5 はローカルユーザーアカウントで、システムデータベースのみに存在し、システムアドミニストレーターによって管理されます。

ユーザー6 はクラウドユーザーです。

ユーザー6 は両方のシステムで同じアカウントを使用し、クラウドアカウント所有者がクラウドポータル上で管理します。

システムデータベースにはこのアカウントに関する情報がありますが、管理できません。

 

 

Nx Cloud へのシステム接続

 

システムを Nx Cloud に接続するには、所有者のアカウントを使用してシステムにログインする必要があります。

[システムアドミニストレーション] > [Nx Cloudへのシステム接続] ダイアログの [Nx Cloud] タブで、システムが関連付けられるクラウドアカウントを指定します。

 

また、このアカウントは所有者のアクセス権限を受け取り、システム所有者としてインターフェースに表示されます。

システムが Nx Cloud に接続されると、すべてのクラウド機能に接続でき、Nx Cloud との接続を常に切断できます。

接続が切断されると、システムは再びローカルシステムになります。

 

クラウド所有者と他すべてのクラウドユーザーが削除されますが、他の設定とビデオアーカイブは影響を受けません。

クラウドポータル

 

  1. クラウドアカウントはクラウドポータル上で作成できます。クラウドポータルはすべてのシステムから独立している、誰でも利用できる ウェブ サービスです。

  2. クラウドポータル上では、クラウドアカウントで利用可能なシステムのビデオを再生したり一部の設定を編集したりできます。

  3. クライアントのようこそ画面から、クラウドアカウントに関連付けられるすべてのシステムにログインできます。

 

 

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