ほとんどの IP カメラ は複数のデータストリームを、それぞれ異なる解像度とフレームレートで提供します。
Nx Witness は高解像度と低解像度の 2 つのデータストリームを必要とし、処理とネットワーク効率への影響を最小限に抑えつつ、それらを切り替えて画質を最高にします。
このアダプティブスケーリングは、Nx Witness VMS の最も重要な機能の 1 つです。
プライマリー(高解像度)ストリームは、よりよい品質の画像表示を提供しますが、表示するには CPU 容量とネットワーク帯域幅を多く必要とします。
セカンダリー(低解像度)ストリームは、一般的な高解像度ストリームよりはるかに少ない処理能力を必要としますが、低速のフレームレートでははるかに低い画像解像度を提供します。
カメラがデュアルストリーミングをサポートする場合、システムは 7fps で 640x360 の解像度付近で低解像度ストリームの設定を試みます。(ただし、一部のカメラはセカンダリーストリームを最大 720p で設定する可能性があります。)
セカンダリーストリームは、継続的な録画、動作検出、および再生中の帯域幅と CPU の保存に使用されます。
ただし、プライマリーストリームは 480p 以下の場合、ソフトウェア動作検出に使用される可能性があります。
デフォルトの Nx Witness デュアルストリーム設定は、ほとんどのカメラで正常に機能します。
正しく機能しない場合、ストリーム処理を手動で制御できますが、これらの変更によりサーバーおよびディスプレイのパフォーマンスに深刻な影響を与える可能性があります。
そのため、動作についてよく理解してから作業を実施してください。
重要 : システムパフォーマンスへの深刻な影響がないことが確認できない場合は、絶対に画像またはストリームの品質設定は変更しないでください。
サーバーはソフトウェア動作検出に対して可能な限り常に低解像度ストリームを使用し、別の動作が指定されない限り両方のストリームをアーカイブに記録します。
ただし、一部のカメラは以下のいずれかの理由で、デフォルトのシステム挙動に準拠しないか、できない場合があります。
最低解像度のストリームが 640x360p より高い。
セカンダリー/低解像度ストリームが全く提供されない。
低解像度ストリームはプライマリーとして、高解像度ストリームはセカンダリーとして提供される。
クライアント上では、以下の指標に応じて、ライブビデオまたはアーカイブビデオを表示するストリーム解像度が自動設定されます。
特定の条件の下、レイアウトでの画像が 172 pixels より大きく、アイテムがフルスクリーン表示にプルされた場合、高解像度が常に表示されます。
クライアントとサーバーの間のネットワーク帯域幅が不十分な場合、クライアントは低解像度に切り替えます。
画質の重要性が限定的な場合、172 pixels より小さいアイテムは、早送りまたは高速巻き戻し再生中、クライアントにより低解像度に切り替えられます。
高解像処理により表示品質が損なわれたり、CPU 使用率が高いレベルに引き上げあれる場合 (解読中のフレーム遅延や欠落により、特定のレイアウトで開くストリームが多くなりすぎます。)、クライアントにより低解像度に切り替えられます。
≤ 1024x768p のしきい値までは、検出された低解像度ストリームで動作検出が実行されます。それ以上になると、動作検出は実行されません。
モーション検知 ([カメラ設定] > [モーション])
特定のカメラに対して動作検出のオン/オフを切り替えます。(「画面スケジュールの設定」を参照。)
セカンダリストリームを無効にする ([カメラ設定] > [エキスパート])
有効になると、カメラに対して動作検出が実行されなくなり、セカンダリーストリームはアーカイブされません。(「セカンダリーストリームの無効化」を参照。)
ストリームのモーション検知を使用 ([カメラ設定] > [エキスパート])
カメラがその設定を間違って認識し、プライマリーストリームとセカンダリーストリームが入れ替わることがあります。
セカンダリーストリームが高解像度の場合、動作検出処理により CPU 負荷が非常に高くなります。
これを補正するためには、特定のストリームに対して動作検出を強制的に行うことができます。 (「特定ストリームに対する動作検出の強制」を参照。)
特定の設定が適用されると、サーバーは高解像度または低解像度のストリームをアーカイブするまたはしない可能性があります。
常時低 + モーション高解像度 ([カメラ設定] > [録画])
動作が検出された場合には高解像度ストリームを、動作が検出されない場合には低解像度ストリームをアーカイブします。
そのため、高解像度を再生時に常に使用することはできません。
セカンダリストリームを無効にする ([カメラ設定] > [エキスパート])
選択されると、動作検出がカメラに対して実行されず、セカンダリーストリームもアーカイブされません。(「セカンダリーストリームの無効化」を参照。)
プライマリーストリームのアーカイブを行わない/ セカンダリーストリームのアーカイブを行わない ([カメラ設定] > [エキスパート])
両方のストリームのうち 1 つのアーカイブを完全に無効にするのに使用します。(「特定ストリーム録画の無効化」を参照。)
Video Streams Configuration ([カメラ設定] > [アドバンス] または [カメラ設定] > [ウェブページ]タブ)
カメラに応じて、カメラストリーム設定をこれらのタブのいずれかで行うことができます。
これらのタブのうち、ストリーム設定の制御を選択した場合、以下のいずれかを行う必要があります。
[カメラ設定] > [アドバンス] > [Video Streams Configuration] から [Restore to Defaults] を使用して手動調整を破棄して、ネイティブプリセットに戻る方法は、「Nx Witness Client を使用したデバイス設定」と「 ウェブページ を使用したデバイス設定」を参照してください。
レイアウト上の一部のカメラが固定の高解像度設定を持ち、パフォーマンスが著しく低下すると、レイアウトに「レイアウト解像度を "自動" に設定してパフォーマンスを向上させます」" というメッセージが表示され、ユーザーは自分でストリームの品質を改善できます。
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